解体の仕事をしてる友達のはなし
家の解体の仕事をしている友達の話。
この間、その友達と、駅前にあるスペインバルに行った。
いつか入ってみたいと思っていたところだった。
お店に入ると混み合っていて、一番奥のテーブル席だけ空いてたので
そこに通してもらった。隣は日本人のカップル。
内装(内装?)もおしゃれで、壁にプロジェクターで映画が映し出されていた。
今ちょうど、家庭用のプロジェクターが欲しいと思っていたので、上を向いて、
どやってつけてあるのかな~と観察していた私。
友達も、上のほうをちらちら見ていた。
少しすると、小声で「もし今度また来たら、となりのカップルの居る席には
座らない方がいいよ。」と。
「なんで?」と聞くと、天井を指して、
「女の子の上の天井にでっかいコンクリートのかたまりがある。
地震が来たら一発だよ!笑」
・・・・・そんなのみてたんかい!
確かに頭上に、なんのためにあるのか分からないずっしりとしたコンクリートが。
「だってあんなワイヤーでつってるだけだよ?」
さすが、本業の人は詳しいね。ガンガン家壊してるんだもんね。
その後もめちゃくちゃ上ばかり見てたよ、私は隣でサングリア。
その友達はここ数日、解体のときに回収してきた木を、ひたすら燃やし続けているそう。
私も言ってみたい。
「仕事何してるの?OL?」
「毎日大量の木を燃やしてるよ。」
良い木からは良質の墨ができるんだってさ。